定期借地権のメリット・デメリット

2020年08月18日

一般的に、定期借地権の最大のメリットは「貸した土地が必ず返ってくる」ことです。いわゆる普通の借地権では、借主を保護する側面が強いこともあり、一度貸した土地はなかなか地主に戻ることはありません。しかし、定期借地権は借地契約期間が満了すると更新がなされず、土地は地主に確実に返還されます。また、あらかじめ決められた期間で土地を賃貸するため、地主は安定した地代収入を得ることが可能となります。長期的視野を持って計画を立てることができることも、定期借地権のメリットと言えます。

先に紹介した3タイプのうち、一般定期借地権と事業用借地権について、

それぞれメリット(◎)・デメリット(×)を挙げてみます。

 

≪一般定期借地権≫

◎50年以上という長期間にわたって土地を賃貸するため、 地主は長期にわたって安定した地代収入を得ることが期待できる
◎借地の利用用途の制限がないため、借地人はどんな用途にも利用できる
◎借地人が住居系の用途(自己の居宅や賃貸住宅等)で利用する場合には、 土地にかかる固定資産税や都市計画税が大幅に軽減される
◎相続税の節税効果が見込める
×長期間にわたって土地の利用方法が固定されるため、 短期的・中期的に用途の転用を考える地主には向かない

 

≪事業用借地権≫

◎業態によっては、住居系よりも高い賃料設定が可能
×借地人の利用用途が「事業用」に限られるため、汎用性が少ない
※事業と呼べる規模の賃貸住宅経営であっても用途が住宅である限り、 事業用借地権は利用できない