暦年贈与は厳しくなりそうな気配
2020年12月24日
暦年贈与は厳しくなりそうな気配
相続税・贈与税の一体課税は当面見送り
相続、贈与税一体化に意欲 甘利氏「資産移転公平に」
https://www.sankei.com/economy/news/201118/ecn2011180027-n1.html
この記事が出たことにより、相続時精算課税が廃止され
「毎年110万円贈与で相続税節税」の暦年贈与が
課税強化されるのではないか、と心配されていました。
しかし、今回の大綱では見送られました。
「国際標準に極力沿う」とのこと。
しかし、国際標準は特に無く
国によりバラッバラなのが相続贈与税制です。
大綱では、
資産の早期の世代間移転を促進するための税制を構築
することを目指すとあり、そのため・・・
諸外国では、一定期間の贈与や相続を累積して
課税すること等により、
資産の移転のタイミング等にかかわらず、
税負担が一定となり、同時に意図的な税負担の回避を
防止している税制を目指したいのだな・・・!
という事が分かります。
つまり、
・相続税回避のための贈与は認めないぞ
・小出しに贈与することで相続税を
節税できる仕組みがいけない。
だから、いつ贈与しても相続税の節税に
繋がらなければ、早目に贈与する。
(という狙いで改正を行いたい)
110万円贈与に限らず、
暦年贈与は厳しくなりそうな気配。