「新九頭竜橋」県道は来年度開通へ

2021年05月29日

新幹線と県道の一体橋「新九頭竜橋」 橋桁つながり3本に 県道は来年度開通へ

 

北陸新幹線と一体的な構造で、県道の一部として整備が進む福井市の「新九頭竜橋」(仮称)の橋桁がつながった。新幹線と道路の一体橋は全国初で、完工に一歩近づいた。北陸新幹線敦賀開業は1年延期されて2024年春となったが、この橋の県道部分は予定通り22年度中の開通を目指している。 

 

新九頭竜橋は同市北東部の九頭竜川に架かる。国道8号の福井大橋より下流1キロに位置し、左岸の中藤新保町と右岸の上野本町を結ぶ。橋の全長は上流側で416メートル(下流側は414メートル)。橋の中央部に新幹線高架が延び、その両側に片側2二車線(幅11メートル)の県道「福井森田丸岡線」が通る構造になる。

 

24日に橋を上空からドローンで撮影したところ、「県道」「新幹線」「県道」が三本の帯のように延び、全国的に珍しい構造の全容を把握できた。

 

橋の建設は15年10月の新幹線着工とともに始まり、まず橋脚を造った。橋桁の工事は18年10月にスタート。6本の橋脚を起点とし、左右方向にコンクリートを打ち足す「やじろべえ方式」で少しずつ延伸。21年4四月中旬に橋桁が1本になった。

 

今後は防護柵や歩道、車道の舗装などを仕上げる。県道路建設課の担当者は「供用に一歩近づき、期待感が高まる。地元の森田、中藤島両地区も望んでおり、一日も早い完成を目指したい」と話す。

 

橋桁がつながったことを記念して県は29日、式典を現地で開く。くす玉を割って祝うほか、地元の児童らを招いてドローンによる撮影などを予定している。

 

橋の正式名称は、県が年度内に地元の意向を踏まえて決定する見通し。新九頭竜橋は当初、鉄道橋と県道橋を別々に造る予定だったが、コスト削減の観点から現在の形に落ち着いた。開通後は国道8号などの渋滞緩和が見込まれる。

 

 

 

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