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なぜ今「外国人の不動産所有情報の一元管理」が話題に?

こんにちは。にし不動産です。

最近、日本政府が「外国人(または国外居住者を含む)による不動産所有情報を一元的に管理する仕組み」について本格的に検討を始めた、という報道が波紋を広げています。目的は「誰がどこにどんな不動産を持っているか」を明らかにし、不動産取得の実態を把握した上で、安全保障や適正な市場運営を確保しようというものです。

この動きは、不動産市場、外国人の不動産取得、そして国民や地方の反応にも大きな影響を与えそう — そこで今回は、現状・背景・論点・今後の見通しを整理し、まとめてみます。

 

🔎 背景 — なぜ今?

・外国人によるマンション購入の増加

2025年前半のデータでは、国土交通省 (国交省) の調査で、東京都23区における新築マンション取得者のうち、海外所在者(外国人を含むとみられる)の割合は約 3.5%。

ただし、従来の登記簿には「国籍情報」が含まれないため、実態把握には限界があった。購入者が法人名義や日本人名義を使った場合など、統計には表れない可能性もある。

・「誰が」「どこで」所有しているかが不透明

今までは不動産登記で住所と氏名しか登録されず、国籍や国籍に関する情報は義務付けられていなかった。

そのため、「実際にどれだけの外国人が土地やマンションを所有しているか」「その傾向」など、正確なデータを政府も把握できていない状態だった。

・住宅価格の高騰や投機目的の懸念の高まり

都心部では地価・マンション価格の上昇が続いており、海外投資家による取得が「価格高騰の要因ではないか」という声もある。

中には、価格の上がりやすい地域が「外国人の投資対象」になりやすい、という懸念。

こうした背景により、「適正な情報把握」と「必要に応じた制度整備」が、政府の中でも一つの大きな議題になってきたわけです。

 

🏛️ 政府の対応 — 「一元管理」に向けた法整備の検討

11月4日、政府は「外国人を含む土地・不動産取得のあり方について検討する枠組み」で初会合を開きました。

この中で示された主な方向性は:

不動産の移転登記や森林取得届出の際に「国籍情報」を含めた登録の検討。

集めた情報を取りまとめ、「不動産ベース・レジストリ(不動産の一元データベース)」として管理する案。

国籍に関する情報を登録の必須項目とし、外国人所有の不動産の実態と利用目的を可視化。この仕組みを通じて、将来的に「土地取得のルール見直し」や「利用状況の監視」「必要に応じた規制」の検討も視野に。

報道では「2027年度にも(新しい制度を)運用する方向で調整」とされています。

 

⚠️ 議論・論点 — 賛成/懸念の声

✅ 実態把握と透明性の向上

「誰がどこに不動産を持っているか」が明らかになることで、将来の転売・転貸・民泊などの利用状況も追いやすくなる。

不動産の不透明な取引や、投機や安全保障的な問題を未然に防ぎやすくなる。

❓ プライバシー・所有権の問題

国籍情報の登録が義務化されることで、外国人のプライバシーを過剰に監視することにはならないか。

投資目的で日本に住んでいない「国外居住者」が不動産を持つこと自体を、暗に制限することになる可能性。

📉 市場への影響 — 不動産価格や流通に波紋?

所有者情報の可視化は、「投機目的」の不動産購入を抑える狙いだが、その結果としてマンション・土地の売買が減り、流通が鈍る可能性も。

また、個人名義で買わず法人名義や裏を使った購入(信託など)が今以上に増える“抜け道”のリスク。

📅 これから — どうなっていく?(予想と注目点)

時期

見通し・注目点

2025年末〜2026年春

政府が制度の骨子をまとめ、国会で法改正案を議論される可能性大。

2026年〜2027年

国籍登録義務、不動産ベース・レジストリの導入 — 実際の運用開始。場合によっては土地取得の制限や届出制度も。

中長期

所有の透明化によって「実需・居住目的」の不動産が優先され、投機的な取得は減少傾向に。だが、裏名義/信託/法人名義での抜け道は残る可能性。

また、今後の議論で鍵となりそうなのは 「国籍情報の取り扱い」と 「外国人の権利とプライバシーとのバランス」、そして 「不動産市場の健全性」をどこまで重視するのか、という点です。

 

💭 個人的な感想 — この改革、アリ?それとも…?

私としては、「誰がどこに土地やマンションを持っているか」をちゃんと把握するのは、社会の安心・安全、適正な市場運営のためには必要だと思います。とくに最近のように、都心でのマンション価格が高騰し、住みたい人が住みにくくなっている状況を考えれば。不透明さが招く“富の偏り”や“投機バブル”は、できるだけ避けた方がいいでしょう。

ただ一方で、外国人の資産の所有・運用の自由やプライバシー、あるいは国際投資の受け入れという側面も無視できません。日本に定住せず、資産だけを持つ外国人にとっては、制度変更でハードルが増える可能性もあります。そこにどこまで配慮できるかが、今後の論点になると思います。